英語多読の効果とは?いつ効果が出るのか徹底解説!

英語多読

英語多読の効果とは?いつ効果が出るのか徹底解説!

 

英語多読を始めてみたいけれど、本当に効果があるのか、どのくらいの期間で効果が実感できるのか不安な方もいるのではないでしょうか?たしかに英語多読って要は英文をたくさん読むだけですから、漠然としていていまいち効果があるのか不明ですよね。

でも実は英語多読はめちゃめちゃ効果がある方法なんです。

しかも、リーディングのみならず、スピーキング、ライティング、リスニングの他の3技能にも効果がある優れた学習法なのです。

この記事では、英語多読の具体的な効果や、いつ頃から効果が出始めるのか、挫折しない本選びの方法について詳しく解説します。

これを読んだ数分後には、あなたは居てもたってもいられなくなり、近くの書店まで走って向かっていることでしょう。というか、向かってください!

英語多読はいつ頃効果が出始める?

結論から言うと、正直人によります。笑

ですが、早ければ1か月ほどで多読の効果は感じ始めると思います

僕の場合はそうでした。僕は何を始めるにも、最初にガンガンやりこんで、だんだん失速していく、典型的な熱しやすく冷めやすいタイプの人間です。

その1か月で「A Good Girl’s Guide to Murder」という洋書を読破しました。本1冊あたり約10万語なので、そのあたりから「あれ、ちょっと読むの早くなったかな」と感じ始めました。

Amazonより引用

 

いつもはそこで辞めてしまうことが多い僕ですが、成長を早くも感じ始めたため、次に「Wonder」、村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」英語翻訳版と、次々に手を出していきました。

そして50万語を超えたあたりから、あまり知らない単語が見当たらなくなり、さらにリーディングスピードが伸びました。

また、情報処理能力が上がったからかリスニング能力も同時に高まり、英語話者の動画も以前より聞き取りやすくなっていきました。100万語はそれらの能力がさらに高まるという感じです。

ちなみに結局失速して、100万語いくのに、1年半くらいかかりました。しかし、自分が面白そうな本を選んでたおかげか、嫌気がさすこともなく、楽しく英語力を伸ばせたのでこの方法は僕に合っていたのだと思います。

このように、英語多読を続けていると着実に変化を感じられます。大事なのは続けることです。

次の項からは、その英語多読を続けていくために、重要な「英語多読が英語脳の育成に効果がある理由」「英語多読を始めて早くから効果を感じるためのコツ」などを書いていきます。

こういった知識を得ることがモチベーションの維持にもつながりますので、知っておいて損はないですよ。


英語多読をするとどのような効果があるのか?

英語多読は、語彙力やリーディングスピード、文法の自然な習得に効果があります。メカニズムは単純明快。

脳内に大量の英語を触れさせていくうちに、同じ単語や文法のパターンを繰り返しみることになり、だんだんと自動化が進んでいきます。そして、最終的には無意識に英語を理解できるようになるのです。

これをイマージョン学習法とも言います。

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では、「無意識に英語を理解する」とはどういうことなのか。

例えば、僕たちがよく耳にする「I love you」。これをわざわざ「Iが主語でloveが動詞、youが目的語だから…」などとは考えないでしょう。尾崎豊の歌詞を聞いてわざわざ頭の中で「私を愛している、今だけは悲しい歌…」とは訳さないと思います。

「I love you」は「I love you」でそのまま理解できますよね?これが無意識に英語を理解するということです。そして英語多読は、大量インプットにより無意識でも理解できる英語を増やす効果があるのです。

英語多読の効果を示唆した論文

これは僕がただただ主観で語っているわけではありません。

昔から英語多読に関する研究は世界中で行われていて、効果が非常に高い学習法であることが広く認められています。

たとえば、2017年の論文「The Effectiveness and Efficiency of Extensive Reading at Developing Reading Rates」では、「精読」(文法を読み解きながら訳していく方法)に比べ、短期間でリーディング速度が大幅に向上したという報告があります。

この論文の他にも言語を多読で学習することの効果を示す論文がたくさん出ていますので、興味があればぜひ見てみてください。

ただ、この結果は、多読が正しく計画された学習スケジュールの中で行われた場合に得られたものである点は注意が必要です。

しかし、こうした研究を通じて、多読が世界的にも効果的な学習方法であることが次第に証明されつつあります。

英語多読は他のスキル(リスニング・スピーキング・ライティング)にも効果がある?

英語多読はリスニングやスピーキング、ライティングにも効果があります。

英語を大量にインプットすることで、無意識に理解できる英語が増え、英語全般を処理する能力が高まるのです。

リーディングは自分で読む速度を決められますので、時間をかければ様座な手段を使って解読できないことはないと思います。

しかし、もし英語ネイティブの話を聞く必要がある場面に出くわしたとします。しかし、相手はネイティブですからもちろん、早口でベラベラと母語を話すでしょう。

そうなってしまったら最後、こちらとしては「へ、へへへ。笑」と笑うふりをするしかありません。僕は台湾に長期出張に行っていた時に乱用しすぎて、英語は上達しないのに、その技術だけが無駄に上手くなっていき、「まあまあいけるからいっか」と英語学習を諦めかけた過去があります。

そうならないためには、「正確に英語を聞き取る能力」と、「聞き取った英語を理解する能力」の2つ能力が必要です。英語多読が役立つのは後者のほうです。英語を文章で理解できない人が効いて理解できるはずがないのですが、

「逆に文章だったらほとんど無意識レベルで読み取れるぜ」

という人は、あとは英語独特の発音のリズムだけ学べばほどなくして英語のリスニング力はかなり良いところまで行けます。

スピーキングもライティングも同様で、要は大量の英文を読みこなせるリーディング力があれば、能力は上がっていくのです。アウトプットしようにも自分の中に英語が残っていなければ話せるようにはなりませんから。

もちろんそれぞれの技能で練習する必要はありますが、英語多読でちょっとやそっとでは揺るがない、確かな地盤が出来上がります。


効果的に英語多読用の本を選ぶ方法

「継続が大事なのはわかったけど、どうやったら続けられるんだよ?」と思った方もいるかもしれません。英語多読を続けるために重要なこと。それは「本選び」です。本選びに9割かかっているといっても過言ではありません。

本を選ぶときに意識することは2つあります。それは、

  • 書いてあることがほぼ理解できるか
  • その本自体に興味があるか

です。

書いてあることがほぼ理解できるか

先ほども書いた通り、英語多読は継続がとても大事です。単語や文法が理解できないために、辞書を頻繁に開かなくてはならないというような状況だと継続は不可能です。絶対やめます。なぜなら全くもって楽しくないから。

なので、必ず試し読みをして、「これならいけそう」と思ったものをチョイスしてください。

その本自体に興味があるか

これも大事です。書いてあることがほぼ理解できたところで、内容がつまらないのであれば続きません。やる気もわきません。

日本語で書かれている本でも同じではないでしょうか?

僕たちは日本人ですから、大半の本はスラスラ読めるでしょう。しかし内容が自分に全く興味のないものだったら、良い睡眠薬にはなれど、読破なんてできるわけがありません。

それが英語だったら尚更ですよね。なので、英語力は一旦置いておいて、普段自分が日本語で見ている本やyoutubeのジャンルを洋書でも探してください。

自分の英語レベルと興味のあるジャンルが合わない場合は?

とは言っても自分の英語レベルは激低い。中一の「※I’m Kato Nanami」で知識が止まっている。(※中1TOTAL ENGLISHより引用)

しかし、普段読んでいる本がアダム・スミスの「国富論」のような、確実にレベルと興味のジャンルが違う場合はどうしたらいいのか。

これはあくまで僕の意見ですが、それでも本選びは妥協してはいけないと思います。

ここで妥協して、興味がないのに絵本を選んでしまって挫折してきた人が何万人もいます。僕もその一人です。

本当は村上春樹のような本を読みたいのに、自分のレベルが合わないからと、たいして興味のない絵本から始めてしまいました。結果は見事に挫折。いまは家の本棚で眠っています。

ではどうすればいいのか?

妥協してはいけないのならどうすればいいのか?それは、chatGPTを使うことです。

chatGPTであればたとえ、難しいジャンルであっても、状況さえ説明すれば自分の今のレベルにあった文章を生成してくれます。

例えば、「僕の今の英語レベルは中一レベルです。しかし哲学の始まりを英語で理解したいので、僕でも分かるように英文ですべて解説してください。」のようにchatGPTに質問してみます。

・What is Philosophy?
Philosophy (哲学) is a way of thinking about big questions. It comes from a Greek word that means “love of wisdom” (知恵を愛すること). People who study philosophy are called philosophers (哲学者).

・The Beginning of Philosophy
Philosophy~…

こんな感じで、中一でも分かりそうかつ、理解が難しいところはかっこがきで日本語訳を入れてくれました。

ちなみに同じ感じで国富論の解説を求めたところ、「それは難しいのでできません」と言われてしまったので、全部が全部解説できるわけではないみたいです。

しかし、自分なりに文章を考えて指示すれば、大抵のものは作成してくれますので、ぜひトライしてみてください。

Just a moment...

まとめ

  • 英語多読は10万文字を読破したあたりから効果を感じ始めることが多い。
  • 英語多読は大量のインプットにより、無意識で使える英語が増え、日本語に翻訳せずとも理解できるようなる効果がある
  • 英語多読をすることで英語の処理能力が上がり、リスニング、スピーキング、ライティングにも良い影響を及ぼす
  • 英語多読に重要なのは本選び。自分の英語レベルかつ興味や好きなジャンルの本を選ぶ
  • レベルとジャンルがかけ離れている場合はchatGPTに助けてもらう

以上がまとめになります。英語多読は継続が命ですので、この記事で書いたことを意識して取り組んでみてください。

本日も読んでくださりありがとうございました!

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